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フランスどうですか?

 

フランスどうですか?


「フランス行けないですね。フランスはどうですか?」と、
よく尋ねられるようになりました。現地に行けなくなった分、
フランスの伊藤さん(私のワインの師匠)や、酒屋仲間から現地の情報を頂いています。

フランス全土を襲った寒波
コロナに関しては、皆さん田舎の広い森や畑に囲まれた所にいますので、
変わりなく元気にされています。
ただ、ワイナリーにとって今年の春は、コロナよりも深刻な事態が起こりました。
3月末の気温が23~25度と暖かい日が続き、ブドウの樹が春かなと思って
新芽を出したところで、4月7日の深夜に気温マイナス2~9度寒波に襲われ、
新芽をやられてしまったのです。
北の産地のシャンパーニュやロワールでは珍しい話ではないのですが、
今回はフランスのほぼ全土がこの被害に逢ってしまいました。
ブドウの芽がやられないように、畑に焚火を炊いたりしますが、
広大な畑にこれができるのは、お金持ちのワイナリーだけ。
多くのワイナリーは、ただ祈るしかない状態です。

そして先月の話では、北の産地ロワールのぺノさんのところでは、畑の90%ぐらい、
南のラルジョルの所でも、畑の40~50%程度の被害が出たとのことでした。
生き残った芽や、あとに出る芽に期待するしかありません。
image 82-1.jpg
(⇑ ぺノさん)   
image 82-2.jpg
(⇑ラルジョル・フランソワさん)

2年前にフランスに行ったとき、通常ならフリースが必要なぐらいの北の産地アルザスが
夏のように暑くて、南に下るほど寒くなって、
何だかおかしいなぁと思ったのが記憶に新しいです。

どんな時も、ただやるべきことをするだけ
「同じ条件の年は一度もない。毎年どんな天候でも誰に文句を言える訳でなく、
全てを受け入れて出来ることを全力でするしかないよ。」そう言い切るワイナリーには、
尊敬しかありません。ワインはまさに”神のしずく”ですね。
ワインは、美味しく飲んで頂いてようやく完成となりますので、
皆様どうぞよろしくお願いいいたします。

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