

戦前は、淡路島で造り酒屋を営み、戦後まもなく、造った酒を淡路島から船で大正区まで運び、それを売り始めたのが酒販店の始まりです。
昭和26年8月、酒販免許、区画整理等のため、住之江区の中加賀屋公設市場に移店となり、この頃には造り酒屋は廃業し、酒販店のみとなりました。
平成9年 自然派ワインの直輸入をはじめる。
平成11年 公設市場はセルフ形式となり、その中で個人店として営む。
平成23年 コーセツ加賀屋 閉店に伴い、現所在地に移転。
現在に至ります。従業員:家族3人。
大阪市住之江区西加賀屋3-2-23
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淡路島出身の父と、鹿児島出身の母。4人兄弟の次女です。
住吉市民病院で生まれ、北加賀屋保育所いたころの遊び場は、もっぱら商店街でした。
八百屋、魚屋、肉屋さん ・・・
それぞれのプロが目利きをした商品を自慢げに威勢よく売っていく。そんな中で育ちました。
中でも製麺所のおじいさんの所が好きで、よく見に行っていましたね。
98年に初めてワイナリーを巡り、机上とは全く違うということを知りました。
また同時に、日本の食の生産地も訪れるようになりました。
造り手にお会いし、お話を伺うたびに自分に知識のなさを痛感し、
また良い食べものが多い反面、食べること、飲むことで病気になる人も多いと気がつきました。
マクロビオテックをはじめとする多くの民間食事療法の渦の中、 現代栄養学が軽視されているような現状にも疑問を感じ、
何が一体正しいのか? なぜ病気になるのか? そもそも食べるとはどういうことか?
そしてもっと食品自体についても深く学びたい ・・・。
そんな思いから28歳の時、大阪市立環境科学研究所附設栄養専門学校に入学しました。
卒業後は病院に勤務し、管理栄養士を取得。その後、商品開発の仕事を経て店にもどりました。
現在も家業の傍ら、月2回ほど病院での栄養指導も行っています。
ワインの師匠、伊藤與志男さんに出会ったことで、フランスのワイナリーを訪れるようになりました。
その美味しさと、造り手の人柄に魅了され、今も現地に赴いています。
ワインに限らず、日本酒や焼酎、調味料、石鹸など、扱うものは出来る限り造りの現場を自分の目で見ることを大切に思っています。
そうして、誠実で情熱を持った造り手に出会い、ただの取引ではない人間関係を築くことができました。
国内外の伝統的な製法で造られる小さな生産者を応援し、次世代にも繋げたいと思っています。
造り手と売り手、そして飲んでいただく皆様すべてに、喜びある商いを目指しています。
ちょっと人見知りの私ですが、心の中では、食が繋ぐ人と人との不思議なご縁を日々楽しんでいます。