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独活(うど)って読めますか?

江戸時代から続く、なにわ伝統野菜 『三島独活(みしまうど)』


なにわ伝統野菜とは、100年以上大阪の地で種をつなぎ続けた固定種のことをいいます。
その一つが三島独活です。日本で最後の造り手さんが高齢でやめると聞き、
「無くしていいのだろうか?誰かがやらねば!」という思いで
そのあとを継いだのが若い中井さんご夫婦です。
仕事を辞め、弟子入りして、江戸時代からの伝統農法のまま引継ぎ、
今年で独立して5回目の収穫を迎えました。
そら、見に行かないと!でしょ(笑)
ということで、今年の初収穫に行ってきました。
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独活はどうやって育つの? 
独活は、まず畑に株を植え、花が咲き枯れたら掘り起こします。
田んぼの後に藁で室(むろ)を建てて、そこに掘り起こした株を
植え付けます。
株の上に、藁と干し草を7層に積み重ね水をかけて醗酵させます。
この醗酵熱で、独活に”春が来たよ~”と勘違いさせて芽を出させます。
この時の温度管理が非常に重要でかつ難しいのです。
そうして、姿が見えないまま成長し、初収穫を迎えます。
image 81-2.jpg
何とも神秘的で、ドキドキ感満載でしょ!
独活は、光と外気に当たると、皮が厚くなったり、アクが
強くなったりします。だから、この隠れたまま育つ独活は、ジューシーで甘味があって、
シャキシャキと、まるで梨のようです。
春の野菜らしく、少し苦みのある香りがあって、
とっても上品味わいなのです。

これは、みんなで春を味わいたいなぁと思い、三島独活を食べよう会を計画しています。
採れたての独活を、レストランに持ち込んで味を見てもらったところ、「生が最高に美味しいと。サラダと、パスタで食べたけど、やっぱり生やね!」と大変気に入って頂けました。
地元では、すき焼きが定番です。
もちろん、天ぷらや、酢味噌和え、お吸い物などは、テッパンですね。
image 81-3.jpg
でも、今回はフランス料理で独活の新しい魅力を発見したいと思います。
ただいま、3月末ごろ開催で調整中ですが、独活の成育状態にもよりますので、
決まり次第Facebookやホームページでお知らせいたします。
もしかしたら、今年は無理で来年かもですが(汗)、
ぜひお楽しみに~!!

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