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おかげさん 2010年 5・6月号 vol.34
もうすっかり初夏の陽気ですね。と思ったら、涼しい日があったり・・・
なかなか気候が安定しません。
こんな時は体調も崩れやすくなりますので、
風邪などひかないようにどうぞお気をつけくださいね。
一年は3ヶ月×4回
あっという間に一年の折り返し地点になりますね。皆様は、お正月に今年の目標を何か立てられましたか?
「そういえば立てたような・・・ん、何だっけ?」
ってなことになっている私ですが・・・。
振り返るとあっという間なんですが、実は意外と長い一年間。
以前聞いたお話で、
「一年を4つに分けて3ヶ月で一年と思って目標を立てて生活するといいですよ」
と言われたのを思い出しました。
つまり、1月1日が正月で3月31日が大晦日。
また4月1日に正月が来て6月30日に大晦日を迎えるといった具合です。
正月が来るたびに、昨年(3ヶ月前)を振り返って見直しをし、
また正月に目標を定め直します。
これなら忘れっぽい私でも、目標をもって有意義な一年が過ごせるかも!
と思いましたが、毎日のバタバタで半年が過ぎてしまったように思います。
でも気を取り直して、また7月に正月が来ますから仕切り直しを! と思っています。
当面の目標は秋に行う 「国際有機映画祭」 です。
農薬、収穫後農薬のポストハーベスト、遺伝子組み換え食品、フェアトレードなどの
食に関する問題を、映像を通じて感じてもらえたらと思っています。
あと、「おかげさん」 もサボらず毎月書かないといけません・・・(反省)。
それから、6月上旬にフランスから新着ワインが続々届いています。
到着後3週間~1ヶ月はワインの状態を落ち着かせるために寝かしておくのですが、
そろそろデビューの頃です。
去年の秋にフランス見たブドウは、本当に素晴らしい出来でした。
また新しいアイテムも加わって、さらに楽しくなったワインたちを
早く皆様にご紹介したいです!
また10月からスクール生初級の募集をしたいと思っています。
「飲むのは好き! でもワインはわからない・・・」
そんな方のためのスクールです。ぜひご検討ください。
残り半年、楽しく有意義に過ごしたいですね。
さんまには辛い大根を・・・
「秋の大根は辛いのに、なんで冬の大根は甘いの?」 と八百屋さんに尋ねると、「そら、サンマに甘い大根おろしは不味いやろ。サンマには辛い大根おろしやないとな!
でも、おでんは甘い大根の方が旨いやろ。旬の食材はみなうまいことなっとるで」 と。
なるほど、そうか! これもホントのお話。でもきちんと理由もあるんですよ。
生きた土壌だからこそ・・・
畑に有機質(堆肥)を投入すると、土壌微生物が活発に働き始めます。微生物は堆肥を分解し、「団塊」 という土の塊を作ります。
土質が団塊構造に変化すると、水はけがきわめて良くなるため、
植物が一定量以下の水分吸収しか出来なくなります。
これは生理反応で、「水ストレス」といい細胞内の水分を少しでも保持しようと水分濃度を上昇させ、
水分の蒸発を防ぐ働きを見せます。細胞内の濃度上昇には、糖類の生成が必須であり、
水分に濃度粘性を持たせることで必死で守っています。
同様に、大寒を迎える頃の大根は、糖度が高く、濃厚な味わいが増します。
これを 「寒ストレス」 といい、水ストレスとほぼ同じ理論です。
大根が低温にさらされると、細胞内の水分濃度が薄ければ、零度近くになります。
これを防ぐために細胞内で糖質を生成し、水分濃度を上昇させます。これが甘くなる理由ですね。
さらに、これらの糖類が前駆体となり、「ビタミンC」や「ビタミンA」 に転化します。
これは土が健康であればこそ! そこで育つ野菜は栄養価高く、うま味が濃縮するのです。
日本もフランスも同じ事情のようです
2000年6月 「有機日本農林規格(有機JAS規格)」 が施行され、有機栽培が法律化され検査認証制度が導入されました。
また、各国に同じような認証団体はたくさんあります。
実は有機JAS認定を受ける検査費用などはすべて農家負担です。
なので、施行前も後も有機(無農薬・有機栽培)だけど、
“認証を受けるお金がないため有機と名乗れない”、
また昔から変わらず同じようにやっているだけなので、
“あえて有機は名乗らない”という農家さんも多くいます。
実は、この事情はフランスのワイナリーも同じなんですよね!
要は、「土壌が生きているかどうか?」 「そのものが自然の美味しい味わいかどうか?」 ですよね。
法律が出来て良い面もありますが、かえって本質がみえなくなっている部分もあるのかなと思います。
フランスのワイナリーを訪問しても、ワインでなくまず畑です。
話も7割ぐらいは土壌や気候のことです。
“フランスに買い付けに行く” って聞くと飲んだくれのイメージでしたか(苦笑)。
彼らはいい葡萄を育てることに必死です。
それしか美味しいワインには繋がらないことを知っているからです。
今、フランスの若者の間で少し有機がブームのようです。
どうせやるなら有機で! と頑張る若者がちらほら出て来ているそうですよ。
といってもワイン界全体の2%ぐらいかな。
慣行農業に比べて有機は、3倍手間暇がかかります。
それでもその道を選んで、私たちの「食」を支えてくれることに心から感謝したいですね。