CATEGORY ワイン・スパークリングワイン・ワイングッツ
大地は未来の子どもたちから預かっているもの
大地は未来の子どもたちから預かっているもの
昨年のフランス訪問時に、一番印象に残ったのが、このクロ・バガテルでした。
新たな畑
白ワインの需要が増えてきたので、新たな畑を探していて、ようやく”ココだ!”という
畑を見つけたからと案内してくれました。
山の中の何年も手つかずのブドウ畑。草花が生い茂る中、斜面にポツンと現れました。
その下には水脈があるそうです。”あんな場所にどうやって作業をしに行くの?”
と思ってしまうような秘境でしたが、その環境こそを探し求めていたそうです。
ブドウの樹を植えて、ワインができるまで5年ほど先ですが、とても楽しみです。
また、農薬でミツバチがいなくなったという話はよく聞きますが、
フランスもその例外でなく、ミツバチの減少は深刻だそうです。
そこで、ミツバチの繁殖のために畑に巣箱を置くとのことでした。
伝統と革新
蔵には18世紀から使っている大きな樽、
両親が使っていたコンクリートタンク、
そしてリュック(兄)とクリスティーヌ(妹)の代になって導入したステンレスタンク。
伝統を受け継ぎながら、新しいスタイルも取り入れていく。
祖父の時代の自然の摂理を重んじた生き方、
70年代という量産か、品質かという過渡期に生きた父。
これから目指すもの
そして今、先代の努力が実を結び、ラングドック地方のイメージが向上しはじめました。
先代より優れたワインを造りたいという闘志を持ち、自分たちのテロワール(風土)
の素晴らしさを確信して、ワイン造りに励んでいます。
先祖の知恵の上に立ち、技術的知恵に支えられ、目標に向かって進む。
目標は大地をより元の健全な状態へと戻し、汚染しないでブドウを栽培していくこと。
それは20年前から取り組んでいます。
なぜなら、”大地は、自分たちの所有物ではなく、
未来の子どもたちからの預かりものだから。”
彼らの言葉通り、ワインはより洗練した味わいになってきていますし、
何度訪問しても感動があります。
ぜひ、今月は、クロバカテルのワインをお楽しみください。
リーズナブルなものから、本格的なものまで、バラエティー豊かなラインナップも魅力です。
ワインのご紹介です。こちらのpdfを開いてみてくださいね。
ファイル 48-5.pdf