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emu's view ~栄養士の視点~

CATEGORY REPORT 2018

話題の青魚缶詰!

最近、缶詰の人気が高いようですね。テレビ番組でも、しばしば取り上げられ、
古臭い缶詰のイメージから、新しい“たべもの”のように株を上げている缶詰。
特に魚の缶詰は、調理の簡便さや、栄養面に優れているという事で、人気が高まっています。
さて、そんな魚の缶詰を今回じっくり見ていきましょう。

魚の缶詰ってすごい!?

① 栄養価 
~カルシウム~
最も顕著に違うのは、カルシウム量です。さば100g中で比べてみると、
生を焼いたさばが14mgに対して、さば缶には、200㎎前後のカルシウムが含まれています。
これは、魚を骨まで食べられる缶詰だからです。

~DHA、EPA~
さば、さんま、いわしといった青魚には、血液さらさらでおなじみの、
DHAやEPAが豊富に含まれています。
DHAには、脳の機能を向上させたり、抗うつ作用があるとされており、また、EPAには、
血栓を防ぐ作用、抗炎症作用、免疫調整作用、脂質代謝改善作用などが報告されています。
これらは、魚の脂に含まれる成分なので、脂ののった青魚に豊富です。しかし、酸化しやすいという難点もあります。それが、開封するまで空気に触れることがない缶詰は、脂の酸化が進みません。なので、“開けたてが、獲れたて”に近い状態で摂取することができます。
また、体内では合成できない成分なので、食品から良い状態で摂りたいですね。


② 添加物
基本的には、缶の中に空気や菌はほとんどいません。なので、保存料等の添加物を入れる必要がなく、3年程の賞味期限があります。
また、出来立てよりも時間が経った方が、味がなじんで美味しくなるのも缶詰の特徴です。
ただし、調味されている缶詰の中には、調味料としてアミノ酸、増粘剤等の添加物が使われていることがありますので、食品表示をよく見て購入してください。


③ おいしく活用
まず、温めるには、湯煎がおすすめです。鍋に湯を沸かし、沸騰したら火を止めて缶のまま5分湯煎してください。ふんわり、出来立てのように温まります。
また、さばの味噌煮は野菜と炊いたり、醤油味は炊き込みご飯に、水煮は鍋物やスープなどにアレンジしても美味しいです。
缶詰で手軽に青魚を摂り入れてみてくださいね。
         
【管理栄養士 坂東武子】