2014年 フランスワインの過去・現在・未来 その1
2014年 フランスワインの過去・現在・未来 その1
1976年に始めてフランスに渡り、心と技を尽くして自然なワイン造りをする造り手に
魅了され、以後生涯をワインに捧げている伊藤さん。
パリを拠点に、なんと年間300日以上をワイナリー訪問にあてています。
最も尊敬する私のワインの師匠です。
その伊藤さんから伺った最新のワイン情報です。
◆ 実は農業の世界は、日本もフランスも同じような歴史をたどっています。
少し日本の様子もみながら、ワインのお話をしたいと思います。
1960年
大量生産大量消費の時代。63年に大型スーパー・カルフール1号店ができました
。低価格・生産量拡大の必要性が出てきたため使われ始めた農薬。
当時は夢の技術だったことでしょう。
しかし同時に、農薬などの化学物質の危険性を公にした、レイチェルカーソンの
“沈黙の春”が62年に出版されています。64年に日本語訳に。
1970年
スーパーの乱立時代。大量生産・大量販売用のワインの需要が拡大し、それと伴い化学肥料、農薬が多用されるようになりました。それと同時に葡萄木の弱体化進むようになりました。
◆この頃日本では、71年日清食品がカップヌードルを発売。
77年、四国の酒造メーカーがパック酒第1号を発売。
一方で、農家のお母さんの母乳から農薬が検出される事件が起こりました。
それをきっかけに、次世代を守るために環境を守り、
安全で良質な食べ物を作るための農業であらねばならない! の理念の下、
“日本有機農業研究会”が72年に発足しました。
1980年
オノローグ(醸造コンサルタント)事務所の急増.
彼ら主導による農作業、醸造方法に移行したことで、格安ワインの大量生産・流通が安定化。それと同時にワインの個性が失われ、ワインのスタンダード化時代到来となりました。
農薬で野生酵母が死ぬ為、人工酵母が発達。
今では300種類もの人工酵母があり、バナナの香りはB65など
味や香りを作るのも自由自在です。
★ この流れに疑問を感じた醸造家ラピエールが自然派ワインを造り始めます。
1960年からの30年でワインの世界がガラリと変わってしまいました。
<日本> 月桂冠が『さけパック』(1.8L)を新発売 (つづく)