

「生まれ育ったこの土地でワイン造りがしたい!」
との想いで公務員を辞め、ラングドック地方のサン・シニアン村に土地を購入したのは1980年のことでした。
購入した土地は作業がしにくい山の上の斜面。
しかも岩だらけ!
この土地では、ブドウを栽培することすら難しいと、誰もが思っていました。
しかし、少しずつ開拓を始め1992年までは造ったブドウは農協に納めていたましたが、1993年からようやく本格的にワイン造りが始まりました。
上の写真、立派な建物に見えますが、これなんと手造りなんです。
レンガを一つずつ重ねてゆきようやくこの形まで。
でも床の一部はまだ途中でしたよ。
醸造の設備、樽、タンク、セラーの細かい所までこだわり、作業動線にそった無駄のない設計。
決して妥協することなく、コツコツと積み重ねた努力が実り今では彼らのワインは、世界中から高く評価されています。
「今、家族でひとつの目標に向かって、一緒に働けることが何よりうれしい」
と語ったステファンさん言葉がとても印象的でした。
何も無い状態からここまで来るのには、相当苦労されたことでしょう。
心からそう思える家族は本当に素敵です。
部屋で試飲が終わるころ、お父さんが帰ってきました。
なぜか手には石?を。
よく見るとそれは化石で、言われて気づきましたが玄関のガラスのケースには、たくさんの化石のコレクショが飾られてありました。
この辺りの土地は昔、地殻変動が起こった場所で少し掘れば1~2億年前の地層にあたり、畑から化石がごろごろ出てくるそうです。
化石の話になるとワインの話よりも熱が入り …(笑)
本当に楽しいお父さんです。
数十億年かけて植物や動物が堆積してできた土壌、鉱物(ミネラル)、そしてその土地独特の自生酵母。
これらがワインにその土地独特の風味を与えます。
だから生きた土壌でエネルギーたっぷりのワインを造ることが大切なんですね。
程よいコクとたっぷりの果実味。
大人気のワインです。
¥2,000~¥3,500
¥2,000~