

“隠れ世界遺産”とも称される美しい町並みと、手付かずの自然が残る、コート・デュ・ローヌ南部にある小さな村、セギュレにあるワイナリー “ジャン・ダヴィット” のご紹介です。
私もここでしばらく暮らしたいなぁ~と思うほど、アットホームなあたたかいワイナリーです。
『わぁ~、こんなに遠くまでよくきてくれたね!』
と大歓迎してくれたジャン・ダヴィットさん。
いつも帽子をかぶって笑顔が絶えないユーモアたっぷりのおじさんです。
彼は、自然が大好きで
“ワイン造りは何より農業が大切だ”といいます。
まさに“ザ・土の人”です。
『まず畑ですね』というと、
『いやいや、せっかく来たんだからぜひ、このセギュレの町を見て欲しい!』と町を案内してくれました。
この町はローマ時代から続いているそうで、山の裾あたりに背後の崖にへばりつくように町が形成されています。
町からは見渡す限りコート・デュ・ローヌのブドウ畑が広がり、なんとも夢のような風景です。
町といっても出会ったのは2~3人。
静かでのんびりしています。
畑を一緒に案内してくれた従業員のフィリップさん( 写真左 )。
彼はもともと電気関係の仕事をしていて、このワイナリーのお客さんでした。自分の仕事に違和感を感じ、
“自然の中で心から感動できる仕事がしたい・・・”
と思い始めるようになって、大好きなジャン・ダヴィットさんの蔵に入ることを決めたそうです。
『はじめの3年は本当に大変だったよ。
気候は毎年違うし、覚えたと思ったらまた変わって・・・。
7年目の今ではずいぶん馴れて毎日たいへんだけどとても楽しいよ。この蔵で働けて本当に幸せに思うよ』
と嬉しそうに話してくれました。
畑をまわりながら、ブドウの木以外の花や草を自然のままに残す理由や剪定の仕方、土の話など、彼もすっかり
“ザ・土の人”ですね!
ワインと一緒に四季を過ごす
という ジャン・ダヴィットさんの おじいさんが残した言葉を守り、
『小さくていい、従業員2家族と僕らの3家族が暮らしていけたらそれでいい。今、自分の思うワイン造りができて本当に幸せだよ』と彼は言います。
大地に根を張り自然に逆らわない彼の生き方そのものが、すべてワインに凝縮し現れています。
私の憧れの一蔵です。
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