直輸入ワインと自然食品の店 ばんどう酒店

Domaine d'Aupilhac

~ ワインに命を捧げた男 ~ドメーヌ・ドーピアック

このワイナリーは、トラックの荷台から始まりました
99年に始めて訪問した時は、
「本当にここ?」
と思うくらい小さく、古びた長屋のような所でした。
狭い場所を慌ただしく行き交い、試飲する場所もなく家の前の道端に机を置いて立ったまま試飲をしたことを覚えています。
この頃は、とにかく濃縮度の高い 
“濃いワイン”
を造ることに力を注いでいて、通常20房実る葡萄の木を、2房だけ残して剪定し、剪定しすぎて半分以上駄目にしたので、今年はワインの量があまりないと聞かされ、なんて人だろう・・・
と思ったのがオーナーファダさんの第一印象でした。
そしてワインは確かに“濃い”でもなんでこんなに滑らかなの?
と衝撃的でした。

ドメーヌ・ドーピアック画像1

●命を懸けた畑 “コカリエール”

毎年少しずつ手入れをし、去年の訪問時には、すっかり立派なワイナリーになっていました。
もちろん試飲も部屋の中でした(笑)。
そして何より凄いのは、新しく開拓した “コカリエールの畑” です。
濃い中にエレガントさが出るワインを造りたい、それにはこの場所しかない!とずっと彼が心に決めていた場所、それがコカリエールです。
ここは標高350mの火山口の急斜面、厚い岩盤をダイナマイトで破壊し、手作業でその岩を取り除いていく・・・
そんな途方もない作業に周囲からは、
「気でも狂ったか!」と言われ、
本人も何度か挫折しそうになったそうです。

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途中心労がたたり、持病の心臓病が悪化し生死をさまよいました。
その時、病院のベッドの上で、
“もし命が繋がったならばその命をすべてワインの為に捧げる”
と誓ったそうです。
そんな想いで出来上がったワイン・・・
どうですか!?
なぜそこまで・・・と尋ねたら、
「ワイン造りが好きだから、美味しいワインを造りたいから」
と、ただそれだけの返事でした。

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まずは畑の手入れから、それが出来たら醸造所を・・・
とのことで、初ワインは なんと、トラックの荷台で醗酵させたて造ったファダさん。

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今では、南仏ラングドック地方では異例の、三ツ星レストランにリストアップされたり、多くのガイドブックなどで高評価を得、世界中から引っ張りだこのワインへと成長を遂げました。
でも彼は決しておごること無く、
「高評価されたことは、自分の努力が報われた、正しかったんだという思いです。皆さんに楽しんで飲んでもらえることそして評価されていることを裏切らないようにしたい」
となんとも謙虚なんです。
そして今、地下に瓶詰め後に休ませるスペースを作って自分のワインの成長を見届けたいと、更なる進化を遂げようとしています。

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ワイン造りを始めて20年、常に前を向き一歩ずつ着実に前進してきた結果なんですよね。
私も見習わなければいけません・・・。

●濃厚なのに、こんなに滑らか! ドーピアックのワイン
Domaine d'Aupilhac

ROUGE 赤ワイン

● ROUGE 赤ワイン

比較的しっかりコクのあるタイプが多いです。
地元の品種を使い丁寧な畑仕事から完熟したブドウを収穫することで、パワフルでいて繊細な赤ワインに仕上がっています。
¥2,000~¥7,000

BLANC 白ワイン

● BLANC 白ワイン

白ワインは、果実味たっぷりの濃厚な味わい。
コクのある白なので、お肉やクリーム系のお料理とあわせて頂いても美味しいです!
¥2,500~¥6,000

ROSE ロゼワイン

● ROSE ロゼワイン

「これがロゼ?」
と思ってしまうくらい複雑な香りと充実した味わいです。
コクがあり、あらゆるお料理に合わせやすいのも嬉しいですね!
¥2,500~