直輸入ワインと自然食品の店 ばんどう酒店

藤原養蜂場

かつて日本には1万5千人位の養蜂家がいましたが、今では約3千人前後。それにともない、飼育箱数も減少しています。
養蜂家が減っているということは、自然が減っているということでもあります。
樹木がどんどん伐採され、養蜂に適した里山が荒廃していく。
農薬、公害の問題さらに気温も急激に変わってきていることから、今までと異なるタイミングで植物が開花してしまったり、違う植物が勢力を持ってしまって、養蜂家の勘が外れてしまう。
本来、人間は自然から生まれ、自然と相互扶助の関係なのです。
山の木々を大切にして、その恩恵に預かってミツを味わえる…
そんな風に感じて欲しい。
そうおっしゃるのは、岩手県盛岡市、藤原養蜂場の場長 藤原誠太さん。
たくさん花が咲いているのを見ると、
「わぁ~早くミツバチを解き放ちたい。
ミツバチがうれしいから自分もうれしい」
と半分ミツバチのような人です(笑)。

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●実はアレルギー体質でした

家業をこよなく愛する誠太さんですが、実はミツバチに刺されると腫れ上がり死ぬほど苦しむアレルギー体質でした。
学生時代それをどうしても克服したくて彼は、
“毒を持って毒を制する”がごとく、わざとミツバチの針を刺し、腫れが治まりかかったころにまた刺す、ということを何度も繰り返し、なんとアレルギーを克服してしまったのです。
今では、急速減感作療法で知られますが、当時医者からは、
「治ったのは偶然で大変危険なことだ」
といわれたそうです。
それほどに、誠太さんがミツバチにかける並々ならぬ思いがあるのです。
私にまで
「大阪の町中でも巣箱を置いて蜜を取りませんか?
いい巣箱ありますよ。」
って本気で言うぐらいですから(笑)

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創業者は誠太さんの祖父。
7歳か8歳のころからミツバチのミツを採り始めて、18歳で東北で初めての専業養蜂家になった方です。
昭和62年に95歳で亡くなりましたが、養蜂一筋の人生だったそうです。
誠太さんの熱い思いは祖父譲りなんでしょうね。
そんな祖父の憧れだったブラジルでの大規模養蜂に、誠太さんも夢を描き1年かけて現地実習もして移住計画をたこともあったそうです。
「これ!」と思ったら一心不乱につき進む。
蜂が花を見つけたときのようですね(笑)。

●日本ミツバチが教えてくれたこと

藤原養蜂場画像6 ヤブカラシの花の蜜を吸う日本ミツバチ

通常私たちが口にするのは、西洋ミツバチが作った蜂蜜です。
かつて日本ミツバチは、飼育が難しいと考えられ、また蜜の採集の量も少ないため、大正時代ごろから西洋ミツバチにとって代わられました。
しかし、よく調べて見ると、日本ミツバチは、西洋ミツバチがかかる法定伝染病のフソ病などの病気や、最大の天敵である大スズメバチにも強く、日本の風土にあった性質が一つの環となっていることを知りました。
日本ミツバチは、数は少ないけれど決して弱いわけではない。
「こういう生き方もあるんだなぁ」
と日本ミツバチに魅せられ、いつしかブラジルの夢はすっかり忘れてしまったそうです。
「海外で誰かを押しのけて巣箱を増やして数で勝負するのではなく、祖父 から教わった技術や自分で工夫して来たことを生かして “質” で勝負したい。
芸術的な面で喜べるほうが、本当の喜びだ」
との想いで、日本で養蜂家として生きる決心をしたそうです。
また日本の在来種ミツバチを守る活動も精力的に取り組まれています。

ティースプーン1/3。
それが一匹のミツバチが一生かかって集める蜂蜜です。
そう思うと一滴のミツも無駄には出来ませんね。
里山の自然を思いながら、美味しい蜂蜜をぜひ。

日本在来種みつばちの蜂蜜

にごり
にごり:巣ごと搾った蜂蜜。蜂の子、ローヤルゼリー、花粉入り。

タレ蜜
タレ蜜:巣から蜂蜜だけを取り出した上品な味わい。

300g ガラス瓶 ¥3,300
150g ガラス瓶 ¥1,880 

国産蜂蜜

花の蜜の種類によって価格が異なります。 季節ごとの美味しい蜜をお楽しみください あかしあ、ゆりの木、栃、りんご、藤、菜の花、野バラ、夏萩、きんかん、 いたどり、そめいよしの、くり、あざみ、けんぽなし、そば、木イチゴなど

国産蜂蜜
300g ガラス瓶 ¥2,300~
150g ガラス瓶 ¥1,300~

国産蜂蜜 ボトル入り
500g ポリ容器 ¥3,000~
120g ポリ容器 ¥980~

海外産一番蜜

レモン、コーヒー、ブルーベリー、ラベンダーなど

海外産一番蜜
300g ガラス瓶 ¥2,000~
150g ガラス瓶 ¥1,050~



※ 価格は税抜表示です。