朝食は食べる派? 食べない派?
最近、「痩せたいから朝ごはん食べないねん」や、
「朝食抜き健康法」など、時々耳にしますが…。
それって本当に大丈夫?? からだの仕組みからきちんと見ていきましょう!
朝食を食べないと痩せるって本当!?
結論から言いますと、NOです。実は、朝食欠食者は、
きちんと食べる人に比べて5倍も肥満を起こしやすいというデータがあります。
それは、なぜでしょうか?
①朝食欠食で1日に消費されるエネルギーが減少します
食べることで体温が上がり、代謝が活性化されるのですが、
食べないカラダはエネルギーを節約しようとします。
「エコなカラダ」といってみれば聞こえはよいのですが、
残念ながら「エコ=痩せにくいカラダ」になってしまいます。
②筋肉の減少
朝食の欠食で、血糖値が低下し脳に栄養(糖)を送るために、
体は筋肉を取りくずして糖を作ります(糖新生反応)。
そのため、筋肉が減少し体力の低下と共に、
安静時のエネルギー消費(基礎代謝)の低下を招いてしまいます。
③昼・夕食の増加
朝食の欠食で、血糖値が低下することにより、食欲が増し、
昼食や夕食を多く摂るようになってしまいます。
そのため、急激な血糖の上昇を招き、これを脂肪に変えるインスリンが
過剰に分泌され肥満を引き起こします。
④遺伝子の防衛反応による肥満
食べ物が体に入ってこないと、遺伝子は飢餓の状態と危険を感じて、
極力、心身の活動を避けようとし、
また非常時に備えて脂肪を蓄えようと脂肪の合成を促進します。
「そんなに食べていないのに痩せない」「運動しているのに痩せない」……。
こんな悩みをお持ちのあなた、ちゃんと朝ごはん食べていますか?
理想的な朝食は、炭水化物(ごはん)とタンパク質(おかず)が揃っていて、
砂糖、脂肪、コレステロールが少ないものとされています。
具体的には、パンとハムやシリアルと牛乳も悪くはないですが、
これでは脂肪や砂糖が多めになってしまいますね。
やはり、ごはん、納豆や小魚、味噌汁のような日本食型の朝食がおススメです。
【管理栄養士 坂東武子】