CATEGORY REPORT 2014
あなたの主食は “ごはん” ですか?
2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」。
一汁三菜のバランスのよい献立、見た目の美しさ、四季折々の食材と食器、
そしておせち料理に代表される行事食といった日本の食文化そのものが
高く評価されたようですね。
しかし、いざ日本国内の食卓事情に目を向けて見ますと、
ちょっと困ったことになっていますよ。
あなたの主食は “ごはん” ですか?
右の図は朝日新聞に掲載された記事です。
現在の米価格の低下と小麦粉の国際的価格高騰を考えれば、
一概に米の消費が激減しているとは言えませんが、
毎年一世帯あたりおよそ3%、米の購入量は減少しています。
「家計支出」からみれば米はパンに主食の座を譲ったと言えます。
しかし、日本食の主食は米です。
日本の食文化を、健康を守るため、そして生産量の多い米の消費を通して
自給率のアップを図るため、農村経済の中核である米作を守るため米の
消費拡大が必要です。
お米は高い??
パンが選ばれる理由に、「手軽であるから」、「お米は高いから」が
よくあげられます。確かにパンは手軽でおかずがなくても食べられますが、
その結果、食事の栄養バランスが偏りがちになってしまいますね。
また、お米は一度に5キロなど大きな単位で買うので、
一見高いように見えます。しかし本当にそうでしょうか?
◆現在の平均米価は5kg 2100円。
これを一膳(160g)のごはんに換算すると、実は30円です。
◆有機米なら5kg 平均3800円として、1膳あたり54円。
さて、この30円で何がどのくらい買えるでしょう?
その国の気候・風土に合って一番育て易く、
価格が安くエネルギー源となるものが、その国の主食となります。身土不二。
最近は米粉パンなどもありますが、
主食がパンだとどうしてもおかずが肉や生野菜など洋食風になりがちです。
お米の消費量が減るに伴って魚や豆類、大根、菜っぱ類といった
日本古来のおかずとなる食材の消費も減少しています。
日本の田畑を守ることは、日本の漁業、ひいては林業も守ることにも繋がります。
今日の健康ブームもあり、世界から最も注目を浴びている“和食”。
世界に誇る日本の食文化をもう一度見直してみませんか?