毎日暑いですね。「暑くて食欲がない時のおススメの食べ物って何かありますか？」
とこの時期になるとよく聞かれます。暑さで一番怖いのが熱中症です。
今回はその原因と対策、そしてオススメ食材について見ていきましょう。

熱中症とは　気温が高い状態が長く続くと、発汗して、水分や塩分が失われてしまい、
また湿度が高いと、汗が蒸発せず、熱がこもったままの状態になった結果、
体の中の熱が放出されなくなってしまう状態です。

症状は　頭痛や疲労感を主とします。筋肉がこむら返りを起こす熱けいれん、
脱水による頭痛や吐き気をもよおす熱疲労、
体温が40℃を越え、意識がなくなり重症化することもあります。

「環境」、「からだ」、「行動」の3つの悪い条件が重なると熱中症になってしまします。

＜環境：こんな日は要注意！＞
・気温が高い
・湿度が高い
・風が弱い
・急に暑くなった

＜からだ：不調の時は無理せずに＞
・高齢者や乳児、肥満の方
・二日酔いや寝不足といった体調不良
・糖尿病など持病をお持ちの方
・栄養不良の方

＜行動：適度な休憩が大切＞
・激しい筋肉運動や慣れない運動
・長時間の野外作業
・水分補給のできない状況

◆　熱中症対策は、 日陰、栄養、睡眠　◆　　　　　　　　　
普段から、栄養と睡眠をしっかりとり、
暑さに負けない体づくりが大切です。
　　　　
●梅干…食塩、クエン酸ナトリウム、塩化カリウムのすべてを含んでいます。
●すいか…水分が90％以上。糖分、カリウム、マグネシウム等のミネラルも豊富。
●味噌汁…体から失われた塩分の補給に、体液と塩分濃度が近い味噌汁がおススメ。
　　　　　暑いので冷汁にするといいですね。
●あまざけ…飲む点滴といわれ、古来より夏の元気の源として重宝されてきました。
　　　　　麹が作った天然のブドウ糖、ビタミンB群、アミノ酸などの栄養が豊富。
　　　　　食べられない時は、「あまざけ」だけでも飲みましょう。
　　　　　ただし、原材料が「米麹」だけのものをお選びください。　

規則正しくバランスよく食べて、しっかり睡眠をとることが基本的ですが
いちばん大事なことです！

【管理栄養士　坂東武子】