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ブルノ・シュレールと一杯!

ようこそ日本へ


アルザスで自然派の最先端を走り続けている、ブルノ・シュレールさん。
今回初来日で、プライベートで来たとのことで、大きなワイン会など、
プレッシャーになることはナシで! ということでしたので、
大阪にいる一晩だけ、ディナーをご一緒しました。

彼のお父さんは、皆が除草剤や化学農薬を使いだした1960年代にも
それには頼らず、ずっと自分のやり方を続けたひとです。
そのまま彼が受け継ぎ、1985年ごろから、醸造にも自然な形を取り入れ
酸化防止剤を使わない実験を始めました。
はじめは、全体の半分だけ、酸化防止剤を入れずに醸し、徐々に全量に。

学校にも、修業にも出ていないブルノ、すべて独学です。
自分が経験したことだけが彼の教科書です。
たった7ヘクタールの畑から40数種類のワインを造ります。
品種ごと、区画ごととても細やかに、そして注意深く、そのすべてを記憶しているのですから、
すごすぎて、言葉にならないです。

「ご自身のワインで、もう少しこうなったらいいのにな。って思うところはありますか?」
と聞いてみたら
「いつも、いつも、もっといいものをと思って、造っているよ。
今まで一度も、完璧にできたと思ったことは一度もない。
毎年気候も違うし、毎年白紙からスタートする感じ。まだまだやるべきことはたくさんある」と。
まさに、職人ですよね。

また、醸造では、
「何もやらないと決めたから、何もやらない。農薬も酸化防止剤も。砂糖も酸味料も。
人はとかく何かしたくなる。寝ていても、糖を足したいなとかね。
でも、何もしないと決めたから、何もしない。自分がしてきた畑仕事と、
実ってくれたブドウを信じる。ただじっと待つ。」

さすが、かっこいいな。グッときちゃいますね。
それにしてもブルノ近いよ(笑)
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いい夜でした。お食事もお美味しかった~。
カモとまさかの白ワイン”ピノ・ブラン2017”最高でした。
ありがとう、ブルノ。残りの日本滞在も楽しんでね。