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ワイナリー訪問その1.ボルドーからのスタート

今回は、ここボルドーからのスタートです


ボルドーと言えば、誰もが知るワインの銘醸地。
でもその名を世界に知らしめた1つの歴史がありました。

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写真は、ボルドー市街の真ん中にあるサンタンドレ大聖堂。
12世紀半ばこの教会でアキテーヌ公国の姫エレオノールと
イギリス国王のアンリーが結婚式を挙げ、
それ以降ボルドーはイギリス領となったのです。
おかげで、ボルドーワインはイギリスから世界中へ知れ渡ることとなったのです。
当時、不味いワインを飲んでいたイギリス人は、ボルドーワインを大変喜んだとか…
ワインに歴史ありですね。


実は、この歴史を色濃く残すワインがあります。それが今回訪れた蔵、
シャトー・ヴィニョールのボルドー・クレレです。
クレレとは、ロゼの一種ではありますが、普通のロゼよりもだいぶ濃い色をしています。
しかし、かといって赤ほど濃い訳でもありません。

これは、ボルドーがイギリス領だった時代、もっと早く、たくさんのワインを出すよう求められ、赤ワインを造る ”かもし”(液体に皮を接触させ、赤い色素を抽出する)の工程が短くなり、薄い色の赤ワインになったことに由来します。

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透き通ったイチゴ色がとても綺麗で、赤い果実を思わせる香りと、
白ワインのような清涼感の両方をもつ不思議なワイン。
冷やして飲める赤って感じで、暑い夏、抜群に美味しいクレレです。


シャトー・ヴィニョールのワイン造りは中世にはじまり、18世紀にはモンテスキューが所有していた由緒あるシャトーです。
ワイナリーの門をくぐると、そこはまるで植物園です。
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色々な草花が咲き誇り、中には竹や桜など馴染深い植物もあります。
その植物園に囲われて、ブドウ畑があります。

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「畑仕事で最も大切なことは観察です。でも畑だけを観察していてはダメ。色々な植物の様子を同時に観察することで、ブドウ畑で起こりうることが予想できるのです。」と、
ドミニックさん。全ては自然の中の一部である。ということですね。
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